タイ あれこれ

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2005年 05月 22日

ジム・トンプソンの失踪

この写真はバンコクのジム・トンプソンの記念館の一画です。タイシルクと云ったらジム・トンプソンといわれる位、今ではジム・トンプソンはタイシルクの代名詞のような存在です。彼は1907年にアメリカデラウェア州の名門の家に生まれました。プリンストン大学を卒業後建築設計の仕事に進みましたが、太平洋戦争開始1年後に志願して軍隊に入隊し、OSS員(現在のCIA前身)となりました。欧州などに配属後、タイに移り、タイ人抵抗グループと協力して日本軍の後方撹乱する使命に従事しました。そして、1945年8月15日、日本敗戦。彼は、混乱するバンコクの飛行場に勝利者アメリカ軍の将校として最初に土を踏む人間となりました。終戦後、引き続き、タイに残り、OSSのバンコク支局長などを務めました。その後、タイの東北部などで行われていた絹織物業に着目し、持ち前のするどい色彩感覚や商才を発揮して、タイの寒村で細々と行われていたこの産業を世界的に普及させた人で、タイシルク王と呼ばれています。彼は、保養のためにマレーシアのクアランプール近くの高原保養地キャメロン・ハイランドで行方不明になりました。米軍は勿論、イギリス駐留軍、マレーシア警察軍など史上空前の捜査をしましたが、その行方は今もって全く分かっていません。諜報員だっただけにその謎は多く、深まるばかりです。そして、彼の妹も、彼の失踪5ヵ月後にペンシルバニア州の自宅で何者かによって殺害されています。この辺のお話しは松本清張の「熱い絹」にかなり詳しく書かれています。清張の推理によるフィクションの部分も勿論ありますが、清張がかなり詳しく現地取材などをして事実にかなり忠実に書かれているようです。推理小説にピッタリの題材ですよね。私も最近読んだばかりですが、大変面白く、ぜひ、一読をお薦めします。これを読んでからはバンコクのジム・トンプソンの記念館に行っても、今までとはまた別の感じで見ることが出来るのではと思っています。
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by saladaengstore | 2005-05-22 13:20 | バンコクの風景 | Comments(4)
Commented by theshophouse at 2005-05-25 15:03
僕が今の仕事を始めるきっかけになったのもジム・トンプソンの家を訪れたのがきっかけでした。 昔はガイドの有無は自分で選べ、内部のどこでも座ってゆっくりできたのですが、今は少々窮屈になりましたね。 その分カフェでゆっくりして下さい、ってことなのでしょうが・・・。
「熱い絹」はもちろん、ジム・トンプソン失踪のドキュメントタリー本「失踪~マラヤ山中に消えたタイシルク王~」ウイリアム・ウォレン著吉川勇一訳も興味深い一冊です。 彼の半生と失踪の詳細が描かれています。
また、ジム・トンプソンとは関係ありませんが、宮本 輝の「愉楽の園」もタイが舞台の秀作です。 機会があればぜひ。
Commented by saladaengstore at 2005-05-25 17:14
コメント有難うございました。ジム・トンプソンの本はいろいろ有るんですね。「失踪~ヒマラヤ山中に消えたタイシルク王~」はドキュメンタリーだけになかなか面白そうですね。ぜひ、近々読みたいと思います。私も数年前にタイに始めて行ったときにガイドブックに観光コースの一つにジム・トンプソン記念館があり、大して興味も無かったのですが、たまたま入ったのがタイシルクにハマッタきっかけです。「タイタイタイ」というタイシルク等のネットショップを立ち上げてしまいました。この6月末から2週間ほどバンコク、アユタヤ、プーケットなどに行くことにしていますが、あらためて、ジム・トンプソン関係の所にゆっくり行きたいと思っています。これからもいろいろの情報を聞かせてください。
Commented by so at 2005-05-31 21:04 x
こんにちは◎ほんとにこのサイトは、社会的貢献(少なくとも僕はおもしろく読ませていただきました)してますよね・・・僕もしょうもない事ばっかり書かないで役に立つ事書きたいですよ~。

あと、何が良いか・・・考えたけど難しいですね◎

とにかく僕は、タイのあの雰囲気は好きですね。(って、いい時期のタイしか知らないんだけれど、そこは触れないで下さいね。)

楽しいのは、カオサンの方が楽しかったんだけど、居心地がいいのはチェンマイだからな~。

思いついたら報告しますね◎

Commented by saladaengstore at 2005-06-01 07:01
コメント有難うございました。カオサンには昨年の4月の猛暑の時に2回しか行っていません。40度を超えるような本当に猛烈に暑いときでもあり、エアコンがあるところも少なく、中高年の小生には落ち着きませんでした。その時は日本人はほとんど見かけず、欧米人が闊歩していました。欧米人達のバックパッカーの拠点と言った感じですね。カオサンでエアコンなんて云っていたら失格ですよね。でも、昨年の猛暑には勝てませんでした。今回この7月にタイに2週間ほど行きますが、カオサンに少し長時間居ていろいろ散策し、その良さの一端を感じてきたいと思います。


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